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RBテーゼルファーゲンとは

 RBテーゼルファーゲンは元々1958年に創設されたテーゼルファーゲンという名のチームでスタートし、PEUリーグ創設初年度から所属するドイツ生まれのクラブチーム。本拠地はドイツ北部のテーゼル。ファーゲンは狼を意味する。PEUリーグとは国際サッカー連盟(FIFA)が1995年に欧州に新たに設置したリーグでありドイツ、イングランド、スコットランド、イタリア、スペイン、ポルトガル、フランス、ベルギー、ウクライナ、ロシア、トルコ、ギリシャ、ルーマニアといった様々な国のクラブがこのリーグに参加している。

 

 因みに2部リーグ相当に「PDⅡリーグ」が存在する。主に入れ替え戦はなく日本で言うJリーグとJFLの関係に相当する。またPEUリーグには欧州大会への参加資格があるがPDIIリーグにはない。PEUリーグとPDIIリーグは元々1部と2部という関係で昇降格もあったが13−14シーズンを最後に両リーグは独立した。ウイイレ2014までPDIIリーグは収録されている。しかしチームの成績、経営状況を考慮し稀にPDIIリーグ所属クラブがPEUリーグに参戦することもある。その場合はPEUリーグからPDIIリーグに移動するクラブが出てくる。実際19−20シーズン〜20−21シーズンはPDIIリーグ所属のCSスカヌールがPEUリーグに初参戦が決定し、PEUリーグ所属のアルムヒェンドルフがPDIIリーグに参戦することが決まった。また23−24シーズンから新設されたPDIIIリーグとPDIVリーグが開幕。

  1958年に創設されたテーゼルファーゲンはドイツ北部のアマチュアリーグに所属していた。そして1995年にPEUリーグの創設が決まり参戦が決定。いち早くプロ化を進めていたテーゼルファーゲンはフランク・シュルツ氏が新オーナーに就任すると現役時代ボルシアMGなどでも活躍したアルミン・フェー氏を監督に抜擢。その人脈からFWニコラス・マイヤーを筆頭に数々のプロ選手が加入した。PEUリーグ創設初年度の95-96シーズンでリーグ戦とカップ戦を共に優勝する。当時はまだリーグ所属チームに格差があり97-98シーズンからPEUリーグ5連覇を達成。00-01シーズンにPEUリーグにCLとELの参加枠が初めて与えられCL初出場を果たす。(10-11シーズンまでCL出場枠は0.5/10-11シーズン以降は1.5/13-14シーズンから2枠に増えたが18-19シーズンから再び1.5に減少) 

その資金からビックネームの獲得に成功し翌年の01-02シーズンはCLベスト4まで登りつめた。プロ化して僅か7年でCLベスト4まで登り詰めるセンセーショナルなスタートだったがその後は世代交代がうまくいかず02-03シーズンから6年間タイトルに見放される。財政難に苦しんでいたチームは、2008年にビッケンバーク監督が就任。するとテーゼルファーゲンユース出身のDFファンデブールト、DFポコニョーリ、MFミロシュランといったルーキーを積極的に起用し、その思い切った若手起用が成功。01-02シーズン以来のリーグ優勝をチームにもたらした。また2009年にはユースからFWフェンデラー、2010年にはFWカベラールトといったタレントを引き上げ、2008年からの4年間でリーグ優勝3回をもたらした。

 

 そして2012年をもってビッケンバーク監督は勇退。同年に新しく就任したのがジュリオ・アブラーモ(イタリア人)監督だった。

ドイツ人以外の監督がテーゼルファーゲンを率いるのはこれが初めてだった。同年、中東の実業家アサド・ヘイダル氏がテーゼルファーゲンを買収。12-13シーズンは強敵ガルネトヴァにリーグタイトルを獲られたが、2013年に1部ナフカチェフで才能を発揮したMFタフィーを獲得するとアブラーモ監督は就任2年目の13-14シーズンでテーゼルファーゲンを見事PEUリーグ王者に導いた。2014年、2部リーグにいたチェルヴァリシュでアシスト王に輝いたMFニルゼーフを獲得。その後数々のタイトルをテーゼルファーゲンにもたらしたアブラーモ監督は2016年に契約満了で退任した。

  2016年、新監督に就任したのは現役時代にテーゼルファーゲンのキャプテンを務めていたテュイスゲンフォルト氏に。現役時代にはテーゼルファーゲンのリーグ3連覇(08-09〜10-11)にも貢献している。(この2016年に10番のミロシュランは退団している)

 また同年にレッドブルグループの買収が発表。それに伴いエンブレムが変更。チーム名は『テーゼルファーゲン』から『RBテーゼルファーゲン』に変更された。

 新エンブレムデザインの詳細はテーゼルファーゲンの株主80%を取得し買収した飲料水メーカーのレッドブルが元になっており、残りの20%を保有しているテーゼルファーゲンのエンブレムデザインが赤の十字と中心の狼ロゴによって再現されている。

 

またレッドブル買収によりチームが分断された。

RBテーゼルファーゲン=PEUリーグ所属

FCテーゼルファーゲン=PDⅡリーグ所属

 

 当時のレギュラークラスの殆どの選手(GKハッチストーン、DFファンデブールト、DFヴェクツェ、DFポコニョーリ、DFウルマズニク、MFサルソデリ、MFエルテマズ、MFタフィー、FWフェンデラー、FWカベラールトなど)がRBテーゼルファーゲンに流れた。対してFCテーゼルファーゲンにはGKメルシーニョ、MFトグルメイナー、FWエンドグル、FWハムラネジャ、FWイェルトスキなどが残った。当時のエース、ミロシュランはディナモ・ザグレブに移籍している。FCテーゼルファーゲンにとってミロシュランに並んで活躍していたエース級のイェルトスキを引き留めたのは大きかっただろう。

 

 2017年、レッドブルグループの豊富な資金力により現主力のMFエラディオ・バインドラー,DFフラナガスに加え、南米のフロスクルールからMFホセ・イバン・デ・パウラ、バンガルーアからMFシモン・ペレグリ、エスピオ・ノルテからMFアルバロ・バルトゥアルなど多数の即戦力候補の若手を獲得。そしてサプライズには、ライバルのガルネトヴァから絶対的守護神であるGKツァクトユーリをクラブレコードとなる移籍金で獲得に成功した。

またユースからスペインの至宝FWマルパルティダをトップチームへ引き上げた。

 

 2018年にはKSシェラフツェからFWアフィジフスキ、フリーでDFパルミエーリの獲得に成功。2019年にはヨアフナールトからMFファン・スピルハム、DFクラースラフを獲得。豊富なタレント力で2015-16シーズンから2019-20シーズンまでリーグ5連覇を達成した。特に16−17、17−18シーズンは2年連続でPEU3冠を達成し群を抜いた強さを魅せた。20−21シーズンはマルガパレナに優勝の座を明け渡し連覇が途切れてしまったが、2021年1月にFCテーゼルファーゲンに復帰していたミロシュランを完全移籍で獲得しUEFAヨーロッパリーグの初制覇を成し遂げた。

 2022年夏、メルキアル・アラシル監督が契約満了により退任しドメニコ・テデスコ氏が就任。同年夏に長年RBテーゼルファーゲンを支えてきたDFウルマズニク、MFサルソデリ、MFエルテマズ、FWミロシュランが退団したが2年ぶりのリーグ優勝を達成。23-24シーズンには7年ぶりのPEUカップ優勝を果たした。

 2024年夏、チームの心臓MFホセ・イバン・デ・パウラと中盤の要MFタフィーが退団。そして主将ファンデブールトが選手兼監督として新指揮官に就任とチーム内に大きな変化が起こる。しかし24-25、25-26シーズンとリーグ連覇を達成し、24−25シーズンには初のUEFAカンファレンスリーグ優勝も成し遂げた。25-26シーズン終了後、FWカベラールト、FWフェンデラー、MFマルパルティダ、DFパルミエーリ、GKハッチストーンと主力選手が揃って退団、そして選手兼監督で主将のファンデブールトが選手として引退、そして監督として退任が発表された。ファンデブールトはクラブのフロント入りが決まり、付けていた11番は永久欠番になることが決まった。

 

​ 対する姉妹クラブのFCテーゼルファーゲンはPDIIリーグで16−17シーズンから3年連続二桁順位と低迷していた。しかし2019年に新監督にミナンダ氏を迎え入れると、同リーグの注目選手(GKペトリーニョ、DFオリマルカ、DFヨルハミキス、MFポルティーニャ、MFヴァルガティーニョ、FWウラスビヒなど)を獲得していき20−21シーズンは4位、21−22シーズンは5位と好調を見せていた。しかし22−23シーズンで13位と再び低迷。その後もPDIIリーグで苦戦を強いられた。

 2026年夏、RBテーゼルファーゲンはPDIIリーグに所属する姉妹クラブの『FCテーゼルファーゲン』と合併し、「ウニオン テーゼルファーゲン」として新たなスタートを切ることに。

 

合併に至った経緯はRBテーゼルファーゲンと同じドイツに拠点を持つRBライプツィヒへの出資バランスによるレッドブルグループの経営方針の変更。そして姉妹クラブ『FCテーゼルファーゲン』の経営難によるクラブ存続の危機により双方の合意のもと合併に至った。

 

 

レッドブルグループはRBテーゼルファーゲンの株式20%を保持し残りを売却。RBテーゼルファーゲンはレッドブルグループの実質撤退によりアサド・ヘイダルCEOが辞任を発表。新オーナーとFCテーゼルファーゲンの親会社であるTheeselvargen Media.comが協力し、新クラブ「ウニオン テーゼルファーゲン」が誕生。

レッドブルグループと共に歩んできた10年間では2年連続の3冠達成やクラブ史上初の欧州大会制覇など紛れもなく黄金期と呼べるものだった。

 

元々一つであったクラブが分裂した後、「ウニオン テーゼルファーゲン」として再び一つに。

 

クラブ名やエンブレムは変わってしまうが、歴史、DNAはテーゼルファーゲンそのものだ。

新しく生まれ変わるウニオン テーゼルファーゲンをよろしくお願い致します。

ウニオン テーゼルファーゲンのSNS アカウントやホームページは今後発表します。

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